住みながら売る?空けてから売る?どちらが得か【現役宅建士が解説】

※この記事は、不動産業界で20年以上現場に立ち続けている現役宅建士が書いています。

「売却活動中は住み続けていいの?」「空けてから売った方が高く売れる?」。マイホームの売却を考えたとき、多くの方が迷うポイントです。どちらにもメリット・デメリットがあります。正直にお伝えします。

住みながら売る(居住中売却)のメリット・デメリット

メリット
引っ越し費用・仮住まいの費用がかからない。住宅ローンが残っている場合、売却益で返済できるため二重払いにならない。生活感があることで、買主が暮らしのイメージを持ちやすい場合がある。

デメリット
内覧のたびに部屋を片付ける必要がある。買主が来るタイミングを調整しなければならない。生活感が出すぎると、買主に悪い印象を与えることがある。プライバシーの確保が難しい。

空けてから売る(空室売却)のメリット・デメリット

メリット
いつでも内覧できるため、買主を逃しにくい。部屋をきれいな状態で見せやすい。買主が自由にイメージを膨らませやすい。

デメリット
仮住まいの費用がかかる。売却が長引いた場合、二重の住居費が発生する。空室は管理が必要で、劣化が進みやすい場合がある。

どちらが高く売れるか

結論から言うと、どちらが高く売れるかは一概には言えません。

重要なのは価格よりも「内覧のしやすさ」です。買主が見たいと思ったときにすぐ内覧できる物件は、売れるスピードが上がります。売れるスピードが上がると値下げ交渉をされにくくなります。

その意味では、内覧対応の柔軟性が高い空室売却の方が有利な面があります。

居住中売却を成功させるコツ

住みながら売る場合は以下の点を意識してください。

内覧前の準備を徹底する
水回りの掃除・不要な荷物の片付け・においの除去を習慣にしてください。内覧の連絡が来てから慌てないように、常に見せられる状態を維持することが理想です。

内覧の受け入れ時間を広げる
平日・休日問わず、できるだけ多くの時間帯に対応できるようにしてください。「土日しか対応できない」という物件は内覧機会が減ります。

売主は内覧中その場にいるべきか
これはケースバイケースです。売主がいることで安心感を与える場合もあれば、買主が自由に見られなくなる場合もあります。担当者と相談して判断してください。

住み替えの場合の注意点

新しい家を先に購入してから売る「買い先行」と、先に売ってから新しい家を探す「売り先行」があります。資金計画に大きく影響するため、どちらにするかは慎重に検討してください。

一般的に資金面では売り先行の方が安全です。ただし仮住まいが必要になる点を考慮してください。

まとめ

住みながら売るか空けてから売るかは、家族の状況・資金計画・物件の条件によって変わります。どちらが正解ということはありません。担当者とよく相談した上で、自分の状況に合った方法を選んでください。


この記事を書いた人:不動産業界で20年以上、今も現場に立ち続けている現役宅建士。宅建士(宅地建物取引士)は国家資格であり、重要事項の説明・契約書への記名押印は宅建士にしかできません。車の運転に免許が必要なように、不動産取引には宅建士が必要です。担当者が宅建士かどうかを、必ず確認してください。

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