売却前にやってはいけない5つのこと。後悔してからでは遅い【現役宅建士が解説】

※この記事は、不動産業界で20年以上現場に立ち続けている現役宅建士が書いています。

売却で後悔する方の多くは、最初のステップで判断を誤っています。20年以上の現場経験で見てきた「やってしまいがちな失敗」を5つにまとめました。売却を検討し始めた段階で読んでおいてください。

その1:相場を調べずに査定を依頼する

相場を知らないまま査定を受けると、不動産会社の提示する金額が適正かどうか判断できません。まず自分で相場を調べてから査定に臨んでください。国土交通省の土地総合情報システムやSUUMOなどで、近隣の成約事例・売り出し価格を確認しましょう。

知識のある売主と知識のない売主では、同じ物件でも結果が変わることがあります。

その2:査定額が高い会社をそのまま選ぶ

査定額の高さだけで会社を選ぶのは危険です。査定額は「売れる可能性がある価格の予測」であり、実際の売却価格ではありません。

高すぎる査定額で売り出すと買主がつかず、結果的に値下げを繰り返すことになります。査定額の根拠・販売戦略・活動内容を必ず確認してください。

その3:売却前にリフォームする

「きれいにしてから売ろう」と考える売主は多いですが、ほとんどの場合リフォームは不要です。

理由は二つあります。買主は自分の好みでリフォームしたいと思っていることが多く、売主がリフォームしても評価されないことがあります。またリフォーム費用を売却価格に上乗せすることも難しく、費用が回収できないケースがほとんどです。

大規模なリフォームをする前に、必ず不動産会社に相談してください。

その4:急いで契約する

「早く売りたい」という気持ちから、十分に検討せずに契約してしまうケースがあります。媒介契約書の内容を確認せずにサインする、価格交渉を断ってしまう、複数社を比較しないなど、急ぐことで損をすることがあります。

不動産売却は人生で最も大きな取引のひとつです。不安な点はAIに質問するなど、納得した上で契約してください。

その5:一括査定サイトに安易に登録する

一括査定サイトは便利ですが、登録した瞬間に複数の不動産会社に個人情報が渡ります。その後、複数社から同時に連絡が来て対応に追われることになります。

まずは自分で相場を把握してから、信頼できそうな会社に直接連絡する方が、自分のペースで進めることができます。

まとめ

売却の失敗の多くは、最初の判断で起きています。相場を知る・会社を比較する・契約書を読む。この3つを丁寧にやるだけで、結果は大きく変わります。焦らず、知った上で動いてください。


この記事を書いた人:不動産業界で20年以上、今も現場に立ち続けている現役宅建士。宅建士(宅地建物取引士)は国家資格であり、重要事項の説明・契約書への記名押印は宅建士にしかできません。車の運転に免許が必要なように、不動産取引には宅建士が必要です。担当者が宅建士かどうかを、必ず確認してください。

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