※この記事は、不動産業界で20年以上現場に立ち続けている現役宅建士が書いています。
「査定を依頼したら翌日から毎日電話が来た」「一括査定に登録したら10社から連絡が来た」。このような経験をした方は多いと思います。
不動産会社のビジネスモデルを理解する
不動産会社が仲介で得る収入は「仲介手数料」だけです。売買が成立しなければ1円も入りません。つまり、見込み客(売却を検討している人)の情報は会社にとって命綱です。
査定を依頼した人=売却を真剣に考えている人、という方程式が業界内では常識です。だから全力で連絡してきます。
一括査定サイトのビジネスモデル
「無料で複数社に査定依頼できる」サービスをご存知の方も多いと思います。あのサービスがなぜ無料で運営できるかというと、不動産会社があなたの個人情報を「買っている」からです。
一括査定サイトは不動産会社から「リード費用」を受け取っています。あなたが登録した瞬間、あなたの情報が複数の不動産会社に送られ、各社がその情報に対してお金を払う仕組みです。
だから複数社から一斉に連絡が来るのです。
個人情報を渡すことのリスク
個人情報を渡すこと自体は問題ではありません。ただし以下の点は知っておいてください。
連絡が集中する
複数社に渡った場合、電話・メール・郵便が同時期に集中します。仕事中や家族がいる時間帯にかかってくることもあります。
断りにくい状況になる
一度連絡を受けると、断るのに精神的エネルギーが必要になります。「せっかく来てくれたから」という心理が働き、本来必要のない訪問査定に応じてしまうケースもあります。
タイミングを自分でコントロールできなくなる
売却はタイミングが重要です。「まだ検討中」の段階で個人情報を渡すと、自分のペースで考える時間が奪われることがあります。
では、どうすればいいか
売却をまだ真剣に検討していない段階では、個人情報を渡さずに相場を調べることをおすすめします。方法は前の記事をご覧ください。
本当に売却を決めた段階で、自分が信頼できると思った1〜2社に直接連絡する。これが最も自分のペースで進められる方法です。
まとめ
不動産会社が個人情報を欲しがるのは、それがビジネスの根幹だからです。悪意があるわけではありません。ただし、その仕組みを知らずに情報を渡すと、自分のペースを失うリスクがあります。
知った上で、自分のタイミングで動いてください。それがこのサイトの伝えたいことです。
