不動産売却の流れを全部教えます。査定から引き渡しまで何ヶ月かかる?【現役宅建士が解説】

※この記事は、不動産業界で20年以上現場に立ち続けている現役宅建士が書いています。

「家を売ると決めたけど、何から始めればいいかわからない」という方が多くいます。売却は複数のステップがあり、全体像を知っているかどうかで結果が大きく変わります。査定から引き渡しまでの流れを、順番に解説します。

全体の流れと目安の期間

不動産売却は、早くて3ヶ月、平均的には4〜6ヶ月かかります。焦らず、各ステップを丁寧に進めることが大切です。

STEP1:相場を調べる(売却検討期)

最初にやることは、自分の物件がいくらくらいで売れるかを把握することです。国土交通省の土地総合情報システムや、SUUMOなどのポータルサイトで近隣の売り出し価格を確認しましょう。個人情報を出さずに概算をつかむことができます。

STEP2:不動産会社に査定を依頼する

相場感をつかんだ上で、信頼できる不動産会社に査定を依頼します。机上査定で複数社の概算を把握してから、訪問査定に絞り込む流れがおすすめです。査定額の根拠・販売戦略・活動内容を必ず確認してください。

STEP3:媒介契約を結ぶ

売却を依頼する会社が決まったら、媒介契約を結びます。専任媒介・専属専任媒介・一般媒介の3種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の状況に合った契約を選んでください。

※媒介契約:不動産会社に売却活動を依頼するための契約。

STEP4:売り出し開始(販売活動期)

媒介契約後、不動産会社がポータルサイトへの掲載・チラシ配布・レインズへの登録などの販売活動を開始します。内覧希望者が来たら、売主も立ち会って対応します。この期間が最も長く、1〜3ヶ月かかることが多いです。

STEP5:買主と価格交渉・売買契約

買主が見つかったら、価格や引き渡し条件の交渉を行います。合意したら売買契約を締結します。このとき、手付金(売買価格の5〜10%程度)を受け取ります。

売買契約には宅建士が立ち会い、重要事項の説明を行います。内容をしっかり確認してから署名・捺印してください。

STEP6:引き渡し準備

売買契約から引き渡しまでは、通常1〜2ヶ月です。この間に住宅ローンの残債がある場合は返済手続き、引っ越しの準備、各種書類の準備を進めます。

STEP7:決済・引き渡し

残代金を受け取り、鍵を渡して売却完了です。同日に所有権移転登記が行われます。仲介手数料の残額もこのタイミングで支払います。

まとめ

売却は「相場把握→査定→媒介契約→販売活動→契約→引き渡し」の流れで進みます。各ステップで何が起きているかを理解しておくことで、不動産会社任せにならず、自分でコントロールしながら進めることができます。


この記事を書いた人:不動産業界で20年以上、今も現場に立ち続けている現役宅建士。宅建士(宅地建物取引士)は国家資格であり、重要事項の説明・契約書への記名押印は宅建士にしかできません。車の運転に免許が必要なように、不動産取引には宅建士が必要です。担当者が宅建士かどうかを、必ず確認してください。

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