レインズとは何か。売主が絶対に知っておくべき仕組み【現役宅建士が解説】

※この記事は、不動産業界で20年以上現場に立ち続けている現役宅建士が書いています。

「レインズ」という言葉を聞いたことはありますか?不動産会社の間では常識ですが、売主にはほとんど知られていません。実はこの仕組みを知っているかどうかで、売却の結果が大きく変わることがあります。

レインズとは何か

レインズ(REINS)とは、国土交通省が指定した不動産流通機構が運営する、不動産情報のネットワークシステムです。全国の不動産会社が物件情報を共有するためのデータベースです。

※REINS:Real Estate Information Network Systemの略。

媒介契約を結んだ不動産会社は、一定期間内にレインズへ物件情報を登録する義務があります。専属専任媒介は5日以内、専任媒介は7日以内です。

なぜレインズが重要なのか

レインズに登録されると、全国の不動産会社がその物件情報を見られるようになります。つまり、依頼した1社だけでなく、他の不動産会社も買主を探してくれる可能性が生まれます。

逆に言えば、レインズに登録されていない物件は、依頼した1社しか買主を探していない状態になります。

囲い込みとレインズの関係

前の記事で解説した「囲い込み」は、レインズと深く関係しています。

不動産会社がレインズに登録しながら、他社からの問い合わせを「商談中です」と嘘をついて断るケースがあります。これが典型的な囲い込みです。

レインズに登録されているように見えても、実際には他社をブロックしている場合があるのです。

売主がレインズを確認する方法

実は売主もレインズの登録状況を確認できます。

専属専任媒介または専任媒介契約を結ぶと、不動産会社からレインズの登録証明書が交付されます。また、売主専用のIDとパスワードが発行され、自分の物件の登録状況をオンラインで確認できます。

以下の点を必ず確認してください。

登録されているか
契約後、規定の期間内に登録されているか確認する。

ステータスが正しいか
「公開中」になっているか確認する。「非公開」や「商談中」になっていないか注意する。

情報が正確か
写真・間取り・価格・所在地などの情報が正しく登録されているか確認する。

まとめ

レインズは売主の物件情報を広く公開するための重要な仕組みです。媒介契約後は必ず登録状況を自分で確認してください。確認できる権利があることを忘れないでください。


この記事を書いた人:不動産業界で20年以上、今も現場に立ち続けている現役宅建士。宅建士(宅地建物取引士)は国家資格であり、重要事項の説明・契約書への記名押印は宅建士にしかできません。車の運転に免許が必要なように、不動産取引には宅建士が必要です。担当者が宅建士かどうかを、必ず確認してください。

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